京都は高校、大学と7年間を過ごした思い出深い街だ。時折り出かける際には昔懐かしいエリアを散策することが多い。最近はすっかり変わってしまったところも多いが、まだポツポツと当時のお店などが残っているのを見つけるとホッとする。
先週京都に行った際に、河原町三条周辺を散策した。ロイヤルホテルが無くなり新しいホテルが建設中。ミニシネマの朝日会館も閉館したらしい。行くたびに確実に変わっていく。木屋町は外国人エリアとなっていて肩身が狭く感じるほどだ。
ロイヤルホテルのすぐそば、河原町通から路地を入ってすぐにあった喫茶店「カラチ」。この喫茶店に行き出して初めて、カラチがパキスタンの都市の名前であることを知った。レナードバーンスタイン風の貫禄を漂わせたマスターがいて、美味しいご飯を食べさせてくれる、とても良い喫茶店だった。もうずっと前に無くなってしまったのだが。
カラチがあった辺りのすぐそばの建物にバーがあったので入ってみた。伺うとマスターは同世代でこのエリアでずっと働いているらしい。当時のこの辺りの様子もこちらの記憶どおりにご存じだ。それならとカラチというお店を覚えてますかと聞いてみた。マスターは首を捻りながら、このあたりのことは大体知っているのだが、そのお店は聞いたことがないという。いや、そんなはずは。。
確かにあった喫茶店カラチ。ここで友人たちと交わした様々な会話とともにずっと記憶に留めておこう。