レビューなどでの評価が高い映画「PERFECT DAYS」を見て来た。淡々と日々を生きる男性が主人公の映画。役所広司という俳優の演技がその日々を美しいものに変えているような、そんな映画だった。
英雄や傑物の波乱の生涯を描いたストーリーは面白い。しかし世の中のほとんどの人々は自分の日々の生活を粛々と送っている。そこにはもちろん広く知られることのない喜びや哀しみがある。そんな多くの人々によってこの社会は構成されている。
自分自身の公共に対する捉え方を映し出してくれているような、そんな気持ちがした映画だった。