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維新に思うこと

日本維新の会は元々は自民党だった人が多く保守系の革新政党だと思っている。大阪府市の改革は評価するところとそうでないところが混ざっているが、自民党が発足してから本質的な保守系政党の争いが無かった我が国において、地方からそのような政党が出てきたことにはとても期待していた。

 

国政に進出して以降の維新の動向は、公明でも立憲でもない微妙なスタンスを取り続けているが、それは戦略あってのことだろうと思いたい。しかし今回の兵庫県政の混乱に対する対応においては、維新の本質を見るような気がして本当にがっかりしており、この政党は政権には就くべきではないとの思いが強くなっている。

 

兵庫県政の混乱は、公益通報に該当する可能性のある職員の告発を第三者による客観的な審議を経ずに虚偽と判断して処分を行なったことに起因するものであり、結果として人命が損なわれる事態に至ったことに最大の問題がある。知事のパワハラやおねだりはその背景に過ぎない。

 

パワハラ等の事実認定を待つべきという維新の主張は、本質的な問題から逃げていると言わざるを得ず、政治的駆け引きの一環としての主張だろうと思うが、国民、少なくとも兵庫県民はこの対応を通して維新という政党の本質を見極めていると思う。