毎年夏の恒例となった全国市町村国際文化研修所(JIAM)での自治体予算をテーマとした議員研修が終了した。大学教員となった年から続けているこの研修は今回で7回目となる。60名の定員に対して全国から230名を超える応募があり、定員を宿泊施設の収容定員ギリギリまで増やして130名余りとして実施した。ここ数年このような状況が続いていて、担当する側としても有難い限りである。
様々な研修を担当するようになったが、やはり議員への研修が一番やりがいを感じる。実務家として議員との付き合いが長かったため、地方議会と議員が置かれている状況も良く分かる。また議員研修では毎回熱心な質疑が続き、真剣勝負で答えることになるのも、議会での議論を彷彿とさせてとても刺激を感じている。
地方議会不要論なども言われる昨今であるが、こうして研修に集まる議員からは不要論どころか、地方自治の片輪としての役割への期待を感じることが多い。もちろん地方議会は先例主義、年功序列といった古い形の組織であることが多く、個々人の意欲や能力を十分果たせる環境にないことも多いのが事実である。
しかしこうしたやる気のある議員が増えてくることによって、それも近い将来変革を迎えるのではないか。そんな期待を持ちながら、これからも議員への研修には力を入れていこうと思っている。