· 

完成したトートバッグ

コロナ禍の時に近所の革製品のお店でオーダーしたトートバッグ。毎日使い倒してそろそろ限界という感じになっていたが、最近ではそのお店も忙しくなって修理やメンテナンスも難しいとのこと。一泊くらいの出張に使えるもの、かつ自分の持ち物がすっきりと納まる収納を備えるという条件を満たすものは、既製品ではなかなか見つからなくて困っていた。

 

そんな時に昨年から腰を痛めてずっと通っているマッサージ店の店主が、かつて東京の革職人の学校に通っていたことを知った。マッサージを受けながら革製品について色々と語り合い、自分の悩みも話していたところ、材料を揃えられたら作ってくれるという。バッグの材料などどこに売っているのか見当もつかなかったが、店主に教えてもらって今年に入ってからは出張で東京にいくたびに時間を見つけて問屋を訪問する材料集めが始まった。

 

革は浅草橋、ファスナーや金具は蔵前など、それぞれのパーツの問屋が分かれており、所在する場所も微妙に違っている。情報収集をしながら東京に行くたびに問屋を回って足りないものを購入し、さらに通販でも補って材料を揃えていった。店主は希望のサイズや中に入れるもの、その大きさを細かく聞き取り、それに対応した収納スペースの位置などを念入りに設計図のようなものを作って考えてくれた。

 

さらに先月に入ってからは実際に試作品を作成してくれて、それを手に取って改善すべき点がないかを確かめた。試作品の最終確認から数週間、今日、取りに来てとの連絡があって念願のトートバッグと対面した。自分の仕入れた革やこだわって選んだ裏地、ファスナーや金具を使った世界に一つしかない素敵なトートバッグ、感動である。

 

これからずっと大切に使います。忙しい本業の合間をぬって心を込めて作ってくれた店主にとても感謝している。